Profane gene
作詞:Kaya 作曲:Hora

〜隔離された人工楽園 完璧なる甘い冒涜〜

Artificiall Hallucinationトラック3 お気に入り度:★★★★★

Scwarz Steinの中でも特に私が気に入っている曲の一つです。
Hora色の強い世界観で構成されています。
完璧である事を求め、人工的に創られた生命体が、
滅んでいくという感じの世界観です。

Horaの世界観が色濃く出ていますが、
Kayaの言葉の選び方が作品の完成度を高めているのも見逃せないです。
冒頭にも引用したが「完璧なる甘い冒涜」なんて詞は
Hora自身も恐らく選び出す事はできなかったんじゃないでしょうか。

永い進化の末、人という生命体はは知性を得ました。
知性とは理性であり、
理性が求める正義は生物である肉体の求める
欲望とは必ずしも一致しません。
しかし、人の頭脳での思考は、理性が行っていると考えがちですが、
気づかぬうちに、理性の器である、
肉体の欲望に人の頭脳は翻弄されているのです。

だから知性は常に苦悩します。
肉体の欲望に打ち勝ちたいと願い、だから日々努力するのです。
しかし、根本的に肉体の欲望から自立した
生命体は存在しません。

もしそれを求めるならば、それは人工的に創るしかありません。
でも、それこそは生命の創造主に対する
最大の冒涜かもしれないのです。
そして、その存在は既に生命である事をやめてしまっているのです。

「色彩なくした偽りの花、静かに崩れる、音もたてず」
・・・そんなイメージを、私はこの作品には持ってます。
非常に考えさせられる内容です。

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